Concept

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アルミニウムという素材に特化し、鋳造という製造法で大胆に形作る。

そうして生まれた鋳物特有のざらつきある肌は、
表情に深みを与え、画一的ではないムラ、歓迎すべき個体差を作り出す。

主張ではない。調和、静寂、潔さ。
ミニマルでありつつも、そこに宿る素材本来の奥深さ。

HONORは、居住空間における新たなスタンダードを目指し、
アルミ鋳物の可能性を追求していくブランドである。

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- brand story -

HONOR(ホノル)は、長野とベトナムに拠点をおく1946年創業の鋳物メーカーASUZAC(アスザック)と、作家 兼 デザイナーの組地翔太(KUMIJI代表)が共同で立ち上げた、アルミ鋳物に特化したライフスタイルブランドです。

HONORのプロダクトは、全て主となる素材にアルミニウムを使用し、鋳造(ちゅうぞう)という製法で成形をしています。
鋳造は高温により溶かした金属を型を流すことで成形するため、様々な形状を実現することが可能です。また中身の詰まった、ソリッドで重厚な存在感を作り出せます。

このように鋳造により生み出された物のことを総じて鋳物（いもの）と呼びます。

鋳物は溶かして成形する製法の特性から「ざらつきのある肌」が生まれる特徴があります（＝鋳肌 いはだ）。HONORではこれを削り取ったりせず、可能な限りそのまま良いものとして活かしたいと考えています。

鋳肌は見る角度で表情を変え、色合いにもムラがあります。この画一的ではない表情こそがモノに奥行きを与え、その場に静かに調和するポテンシャルを秘めています。

現代の居住空間においてあまり目にする機会の少ない鋳肌。しかしこの風合いはインテリアにおける新たなスタンダードになり得ると確信し、鋳物メーカー発のブランドとして「HONOR」をスタートさせました。

HONORでは金属の中でもアルミニウムに特化しています。アルミニウムは、鉄や銅、真鍮など他の金属と比べて圧倒的に比重が小さく、鋳物としてのソリッドな見た目とは裏腹にとても軽いのが特徴です。
それはつまりインテリアとして扱いやすく取り入れやすい素材といえます。

またアルミニウムは、伝統工芸品の材料として使用される銅や真鍮、錫などと比べて、あまり華やかさはないかもしれません。そして銅や鉄などは紀元前に発見されましたが、アルミニウムは発見されてからわずか200年ほどしか経っていません。さらに鉱石から取り出す方法が確立されたのはその後のことで、今から130年ほど前です。

しかしその癖のない、スタイリッシュでモノトーンな佇まいが、現代のインテリアに取り入れても明るく爽やかな印象となり、多くの居住空間にさりげなく馴染んでくれる存在となり得ます。
そしてその歴史の浅さが、まだまだ素材としての可能性を秘めているに違いありません。

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- brand philosophy -


アルミニウムという素材に特化し、鋳造という製造法で大胆に形作る。
出来上がった鋳物はできる限りそのままの風合いで、まるで自然の中にあってもおかしくないような、素朴であり簡素であり、静かに佇むミニマルな存在に。

ブランド名でもあるhonor(ホノル)とはラテン語で名誉を意味し、正直/純正/素朴を意味するhonestの語源であるとも言われています。

わたしたちHONORは、鋳物を居住空間における新たなスタンダードとすべく正直な眼差しでものづくりに挑んでいます。

わたしたちがものを生み出す時、
「自然(nature)の中に放り込んだ時に、違和感なくその場に溶け込むことができるか？」
というをことを常に自分自身の感性に問いかけています。

自然の中で異物感のあるものは、果たして居住空間の中で心地良く永く使われていくものになるだろうか。
様々な技術や素材が発見され改良され進化してきた現代において、もう一度原点から考え直してモノを作れないだろうか。

シンプルで頑丈で機能的であること、主張ではなく調和に重きを置くこと、月日と共に味わい深く変化していくこと、表情が画一的ではなく深みを感じること。
それが永く使ってもらうことに繋がるのではないだろうか。

そんな根源的な問いや疑問、想いから生まれたブランドです。

HONORのディレクション、外観デザインは全てライフスタイルブランド「KUMIJI」が監修しています。

KUMIJIの姉妹ブランド的立ち位置のHONORは、板金加工では実現できない、鋳物ならではのソリッドで奥行きを感じるプロダクトを開発していきます。

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